関ジャニ∞との出会い1
私はずっと2次オタだった。
というかオタク＝2次元というもので、3次元は別物だと思っていた。
もうこうなればDNA的に刻み込まれているとしかない業の深さだ。
そのあとも順調に漫画、アニメ、ゲームのキャラを好きになり、気がつけば30歳を越えてしまった。
30年間そうだったのだ。
これからも形が違えど2次元のキャラクターを好きになって死んでいくんだと思ってた。
そう・・・関ジャニ∞に会うまでは。
出会いは2014年の9月。
同僚の女の子が関ジャニのDVDを貸してくれるという。
私はこの子よりも10も年上だが、しがない平社員なので
「みょうが酢さん、関ジャニのDVD見てくださいよー！」
「えー見る見るー」
って感じで貸してもらった。
一か月、見ないで家で積んでた。
その頃の私はと言えばしがない平社員なので、
会社辞めたい辞めたい病にかかり人生つまらないつまらない病をこじらせていた。
自分に足りないのは「愛」だと分かっていたので
流行りの漫画読んだりゲームしたりしたのだが「愛」は舞い降りて来ずに
(ああ、もう二次元でさえ私を見放したっ！
ジーザス！ジーザス！！)
と、じたばたしていた。
そして10月のある日、たまたま咳がでた。ここで大事なのは風邪を引いたのではなく、咳が頻発に出たことだった。マスクすれば会社に行ける。
でも、人生つまらない病の私は仮病をすることに決めた。
ズル休みしようと思ったのだ。
「げほっげっほ！やすみます」
電話で伝えたあと小躍りをした。
何しよう何しよう。
とりあえず、もう一度寝るか！！！
うっきうっきで部屋を見回すと同僚ちゃんに借りた関ジャニ∞のDVD
「JUKE BOX」がこっちを見ていた。
積んで1ヶ月になる・・・
そろそろ返さないと嫌われる。
とりあえず一回も見ずに返したらバレるからどうせ2時間くらいだろうし
30分間見て返せばいいか・・・
DVDかけながら二度寝をしよう・・・
そんな気持ちでDVDをかけた。
その頃関ジャニ∞で私が知ってる知識は、
なんだかうるさいお笑いのジャニーズで
錦戸くんはかっこいいけどヤンキーみたいな人だってことで、
村上くんはマツコさんとTVに出ててうちわが売れないって事だけだった。
つまり錦戸くん村上くんしか知らなかった。
そして、JUKEBOX。
ブリュレからはじまりバンド曲で繋がるスタート。
のっけから、あっ、かっこいいな とは思った。
…けど
だらーんとトドのようになっていた私が
体を起こしてしまったのは4曲めくらいからだった。
なんでアイドルなのに
こんな命の限り歌ってるんだ。この人達って思った。
そう。
恋に落ちてしまったのだ。
この時2次元オタが関ジャニ∞オタ、いわゆるエイターになった瞬間だった。
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