アイドルへの偏見はどこから来るのか
村上くんからファンサ欲しいがための悪巧みとして男性社員に
「関ジャニのライブ一緒に行こうよ!」
って誘うと必ず言われる言葉がある事に気が付いた。
それは
「アイドルのコンサートなんか行って何が楽しいねん」
という台詞。
彼らからしたら女性アイドルはまだいいけど男性アイドルは意味が分からないのだという。
でもBzさんとかゆずさんは行きたいのだと言う。
何が違うのか。
考えると普通の人はアイドルに対して偏見を持っている事に気がつく。
それは私も1年前までは普通の人だったから分かる。
アイドルのライブは
【大して歌も上手くなければ、踊りも適当で、基本口パクで、それなりに綺麗な顔がニコニコ笑っているだけ】
そんなライブだと思っているからだ。
そんなライブ私だって行きたくない。
でもどうしてこんな偏見をもってしまうのだろうか。
関ジャニにはまって色々メイキングとか見る機会があるけれど適当な事なんてそんな事ない。
そんな事、本当に無いのだ。
毎日毎日アホみたいなスケジュールの中、必死で歌もダンスも覚えて会場によってフリや演出を変える。
なのにアイドルが努力している事は基本伝わらない。
なんでだろう。
ここで二次元ヲタでもある私はある一種の仮説を唱える。
【これは漫画やメディアのせいじゃないのか】
少女漫画にしろ少年漫画にしろ芸能界を扱う作品はそれなりにある。
例えば超有名な「ガラスの仮面」。
これは一人の少女「北島マヤ」が女優となるため、成長と挫折と努力の壮大なるストーリーだ。少女漫画誌に残る名作で、あの大女優、大竹しのぶがガラスの仮面を見て女優になることを決意したということからも影響力が見て取れるだろう。
ただこれは「役者」のお話なのである。
少女漫画でアイドルの事を扱った作品をいくつか思い出してみればほとんどと言っていいほど、彼女達は努力をしない。
普通の女の子が→たまたま芸能事務所に入り→ライバルにいじめられながら→有名な男性アイドルと恋に落ちて→結ばれてハッピーエンド♬
が一般的だ。
アイドルという芸能界という舞台はあくまで背景であって、恋愛話を引き立たせるためのバックボーンにしかすぎない。
悩み事も「ライバルにいじめられる」「内気だから緊張する」「恋人が冷たい」くらいだ。OLと同じだ。
この手の話を見飽きているほど私達はアイドルとかそういうものかとすりこまれてしまっていたのだ。
スポーツ物ならこんな事にはならない。
普通の女の子→たまたまそのスポーツを知り、までは一緒でもその後は違う。
普通の女の子が→たまたまそのスポーツを知り→ライバルと切磋琢磨しながら→血のにじむような努力をして→時々恋話もいれて→夢にむかってハッピーエンド♬
なのだ。
「ライバルと切磋琢磨しながら」と
「血のにじむような努力をして」があるからこそ
このスポーツは大変なんだ。でもキラキラしているな。すごいな。
となるのである。
アイドルを扱った漫画は基本そんなことはしない。
思うにそういう影の努力を伝えるとアイドルのキラキラ感が失われると思った時代があったのではないだろうか。
アイドルはお手洗いに行かないみたいに、アイドルは生まれつきアイドルなのだと思わせないといけない時代が。
だけどもう2015年だ。
人々は努力する子が死ぬほど好きな時代だ。
だから私はアイドルが努力している姿を自然体のままで(演技はいるとやはり嘘っぽくなるので)どんどん伝えていかないといけないんじゃないかと思う。
アイドルだって
「ライバルと切磋琢磨しながら」と
「血のにじむような努力をして」をしているんだと言う事を。
一部の人が分かってくれて売上が確保できた時代ならそれもいいけれど、少子化のこの時代、今までアイドルを好きじゃなかった層にもバンバン訴えていかないと生き残れないだろう。
彼らのタイムスケジュールをちゃんと見せれば
「アイドルは努力していない」
「なんも仕事していない」
といった偏見は消えると思う。
睡眠時間5時間で踊りも覚えて、歌も覚えて、雑誌で同じ質問を6社から受けて、TVに出て、日本中を移動して…その様子をちゃんと分かっていれば
「アイドルって苦労してなさそうでいいよね」
っていう偏見はなくなるだろう。
これはアイドル側から積極的に発信していくことが大事なんじゃないだろうか。
ここまで書いて最初に戻るけれど
「アイドルのコンサートなんか行って何が楽しいねん」
って言った男性社員に対して今頃、腹が立ってきた。この野郎!!!
これからどんだけ関ジャニがさらに大人気になっても、もう誘わねえ!
…っていうか、私もライブのチケットちゃんと取れるのだろうか。
ライブのチケットこれ以上取りにくくなるの嫌だから、やっぱり一般人が偏見を持ったまま愛でたい人だけが愛でる関ジャニ∞でいいやんっと心がグラリしましたが、きっとそれは彼らの夢を遠のけてしまうので、ライブの競争率があがってもいいから一般人にもっと関ジャニ∞の良さを知って欲しいと思う所です。
…ああ…でもライブいきたいなあ…。2回~3回はいきたい。